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かつての教師が生徒になる時代 日本の将来は大丈夫か?

日本は半導体の生産から手を引いたのに、今、台湾のTSMCの工場を日本に誘致するという。アメリカへの誘致が先行しており、日本はアメリカの真似である。アメリカへは最先端プロセス。日本には枯れたプロセスの工場である(車載は枯れた半導体でよいとのことであるが、日本は馬鹿にされている)。

日本には半導体を必要としている産業が多いので、自国で生産するのはよい。

半導体も種類がいろいろあるので、一概には言えないが。。

あれ、そういえば、日本にも東芝から分離された半導体生産を受託専門会社があったが消えた?

 

さて、厳密には「先生と生徒」という関係ではないかもしれないが、半導体の技術としては、かつての先生(80年、90代、世界をリードした日本の半導体メーカ:日立、東芝NEC富士通など)を追い越した生徒(台湾のTSMC)に教えを乞うような話である。

今後の国際情勢は不透明。台湾はいつ中国化されるかもしれない。5年後かもしれないし、10年後かもしれない。そうなる前に企業誘致して既成事実を作っておくのがよい。台湾企業であれば問題ないが、共産党政権の中国企業の工場誘致を日本が行うことはないと思うからである。

ただ、この誘致に、国は5000億円(国民の税金?)も拠出するという。この5000億円。

過去20年間に日本の企業の研究開発に補助していたらと思うと大変残念である。

自公政権民主党政権は、ここ十数年、かつての半導体産業を支援しなかった。

ただ、例外があり、ルネサスエレクトロ二クスは別格だ。

また、TSMCのような、半導体の生産に特化した企業を育てなかった。

 

日本人の気質、教育にも問題がある。

日本人技術者は、恰好のよい設計ばかりをやりたがる。

それも、「設計で飯を食う技術者になれ」ということを技術ジャーナリズムが宣伝してきたからだ。

しかし、個人的には日本人は設計には向かないと思っている。

一人で、新しいことをもくもくと考えたり、コーディングしたりする経験を高校、大学で積んでいない(教えられていない)からである。

設計ではなく、品質の高い半導体の生産技術者の育成があってもよかった。3Kを嫌った結果である。

 

話かわり、10年後の日本を変える国政選挙が今月行われるが、「教育改革」を掲げる政党がないのは残念である。

国が18歳以下の子供一人に10万円給付して何になる?

塾代?ゲーム代?に代わるだけではないか?

将来の子どものために、お金を配る?今困っているのは18歳以下の子供のいる家庭か?

であればよいが。

同じ予算を新型コロナ対策に従事または協力した関係者(企業、医療機関、福祉、公務員であれば保健所職員)に10万円給付した方がよいと思う。

アルバイトができずに困窮している学生(奨学金の貸与を受けている学生)に10万円給付した方がよい。