異常気象の原因は、CO2濃度の上昇による地球温暖化だという。
CO2濃度の上昇が温暖化の原因であるので、脱炭素社会(CO2削減)をめざそうということになる。
ただし、温暖化の原因が本当にCO2濃度上昇なのかを証明しないと、世の中誤った方向に進むことになるため、注意が必要である。
ここでは、CO2悪玉論を深堀しないことにして、CO2の排出量について調べてみた。
・CO2排出量が多いのは火力発電所である。
その発電の割合の内訳はLNGが約4割、石炭、石油が3割による火力発電。
その他、火力でない再生可能なエネルギーによる発電が1割。
火力を減らすため再生可能エネルギーの一つであるソーラーパネル発電を増やそうとしているが、そう簡単ではない。火力に置き換わる原子力発電が推進できない日本のエネルギー事情は難しいし、CO2の削減も難しい。
【エネルギー】日本の発電力の供給量割合[2021年版](火力・水力・原子力・風力・地熱・太陽光等)
・製鉄所もCO2の排出量が多い。化学ほか多くの製造業もCO2を排出している。
電気に頼る社会が続くと思うので、
・省エネ(消費電力の削減)が必須
家電、工場の電気設備、電気自動車(これから)の省エネがますます重要になる。
・車はまずは、業務用のトラック、バスのCO2排出が多く、次が自家用ガソリン車CO2の排出が多い。
まずは業務車からCO2排出規制した方がよい。
乗用車はガソリン車からディーゼル車に、そして電気自動車に移行するのがよさそう。
あと、興味深い研究があった。
CO2をCとO2に分解する。小型で分解できるのなら、ガソリン車もOKになる。
ブレークスルーがほしい。
脱炭素のために火力発電、ガソリン車、ディーゼル車をやめても電力は必要であり。
再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力)だけでは脱炭素社会推進は困難と思われる。
専門家の皆さん(例えば地球物理学者)には、地球モデルを作成して、CO2濃度を上げると太陽光が大気を温めやすくなり、大気温度が上昇することを示してほしい。大気温度の上昇により、台風の数がまた規模が大きくなり、さらには線状降水帯のようなものができやすくなることを研究して証明してほしいと思っている。
下のURLに示す研究論文を読んだが、CO2が悪玉にされはじめたのは数十年前からで、まだ現在の地球の大気を示すよいモデルはなく試行錯誤が続いている。気象衛星による観測データとの照合、スパコンを用いた数値計算との照合などを行いさらによいモデルづくりの必要性が挙げられている。
残念にもこのような研究者まかせである。ある数人の研究者の論文だけでCO2悪玉論にするのは科学的でないような気がしている。
https://jsa.gr.jp/04pub/2021/JJS202106Nakajima.pdf
このリンクの論文の引用文献[1]がノーベル物理学賞を受賞された真鍋さんの論文です。
今は、天才でなくともノーベル賞が取れる時代になりました。
ただ、世の中の流れを変えた人ですね。
ノーベル賞 真鍋淑郎さん 50年以上前に“温暖化”影響を予測 | ノーベル賞2021 | NHKニュース
欲を言えば、個性豊かで、先駆者となり、世の中を正しい方向に導ける人材を、日本で育ててほしかったです。