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H3打ち上げ失敗の真の原因を知りたい

mainichi.jp

 

H3は車向けの電子部品を使ってコストカットしているという噂を聞いたので書かせて頂きます。

航空機や宇宙機器で「生命、資産などに対して危害が伴う」機能に対して車向け電気、電子部品を絶対使ってはいけないと思います。車向け部品の故障率、ソフトエラー率は航空機、宇宙機器用部品と1桁から2桁大きいからです(故障しやすい、宇宙線を受けて誤動作しやすい)。

もし、上のコストカットうわさが本当なら問題があるかもしれません。航空宇宙関係の技術者なら知っていて当然と思われますが、多重系の冗長化システムを使われていると思いますが、もしコストカットが優先で危害伴う機能について車向け電子部品を使っていたら悲しいです。今後、2段目ロケット点火制御に関する不具合がわかったらぜひ公表してほしいです。専門家が電気、電子回路の設計図を読み解くと、どこに問題があるかわかるかもしれませんが。。。

 

自動車部品と航空機器の部品の故障率やソフトエラー率については、いくつかの報告書や研究があります。これらの研究によれば、航空機器の部品の信頼性は、自動車部品よりも高く、高度な設計基準、信頼性の検証、生産管理が行われていることが要因の1つとされています。

具体的には、航空機器や宇宙機器の部品の故障率は、一般的に自動車部品よりも低いとされています。例えば、NASAが発表した報告書によれば、スペースシャトルのフライトにおいて、航空機器の故障率は1,000時間あたり0.002件であったのに対し、自動車部品の平均故障率は1,000時間あたり0.2件とされています。また、航空機器には信頼性の高さを確保するために厳格な基準が設けられており、部品の信頼性試験が行われるため、自動車部品よりも信頼性の高い部品が使用されているとされています。ただし、これらのデータは一般的な傾向を示すものであり、個々の部品や製品によって異なる場合があります。

Y. Tseng and J. W. Fowler,

"Comparison of automotive and aerospace reliability," Reliability Engineering & System Safety, vol. 89, no. 3, pp. 350-360, 2005.

ただ、この論文は、自動車部品と航空機器の部品の信頼性を比較するために行われた研究です。研究では、自動車業界と航空宇宙産業の専門家にアンケート調査を行い、部品の故障率やソフトエラー率、信頼性の基準などについての情報を収集したものです。その結果、航空機器の部品は一般的に自動車部品よりも信頼性が高く、航空機器には高度な設計基準、信頼性の検証、生産管理が行われていることが要因の1つとされました。研究者たちは、調査結果があくまで一般的な傾向を示すものであり、個々の部品や製品によって異なることを指摘していています。

一概に言えませんが、車部品を使ってコストカットしたみないな発言はおやめになったほうがよいと思います。