石原慎太郎が書いた「天才」を読んだ。
この本は、今年の上半期のベストセラーだそうだ。
読んでみると、石原が田中角栄になり替わって一人称で書いた本だ。
田中角栄の思いというより、石原の思いが書かれている。
高度成長期の日本の礎を築いた田中。
彼がいなかったら、今の日本はないと思う。
田中は愛国者のように書かれているが、僕は彼が100%そうだったとは思わない。
P3C導入でアメリカと政治決着し(裏金を受け取り)、国内の防衛産業を振興しなかったからだ。
それから、この本には石原自身も登場する。
石原は田中の政敵だったのに、田中にかわいがられたと書いてある。
真実だろうか?
石原は自分が政治家としてやりたかったことを、「田中角栄」に語らせ、また彼を復権させようとしている。
この本が売れてほくそんでいる石原に嫌悪感を抱く。
なぜなら、この本は、定価1400円で90万部も売れている。
印税は一億円を超える。
石原は何をしたいのだろうか?
買ってまで読む本ではないと思うので、図書館で借りて読んでみたらよいと思う。
全国の図書館は下のURLから http://www.jla.or.jp/link/link/tabid/172/Default.aspx